2016年12月21日水曜日

大人について考えてみる

ふと「大人」について考えが及びました。

なんだか疼いたので書いてみます。

私は子どもの頃、早く大人になりたかった。
たしか、小学校の高学年あたりからそういう風に思っていた記憶がある。

なぜ当時そう思っていたのか、なにがきっかけでそう思い始めたのかわからない。
けれど「早く大人になりたい」とひたすらに思っていた。

いま私は32歳です。
いい歳になりました。

人生の大先輩方からは「まだ若いよ〜」「これからだよ〜」と言われることもあります。
内外を観察したり、まわりの状況を見ていて、「私も大人になったなあ」と思うこともあります。
童顔で必ず歳より若く見られますが、それでも、ソレなりに老けつつはあります。

じゃあ、いま自分は「大人」なのか。

どうなんだろうなあ、大人になったなあと思う部分もあるし、逆に子どもに戻ってるんちゃうやろかと思う部分もあります。

それで良いと思います。
どんどん、がんばらずに、楽に生きられるようになってきているから。

見直しが必要な点については、必ず必要なタイミングで「これはダメだ」と思うことが立て続けて起こります。
ちょっと落ち込んで、立ち止まって、悩んで、きっかけを見つけてはまた進んでいっています。
その作業が私はとても好き。
気になったまま、悩んだままでは先に進めないのです。

以前はとても苦しんでいたその作業も、最近は落ち込み度合いが浅くなり、所要時間も短縮されてきています。
長い目でやっていってみよう、という気長さも生まれてきました。
積み重ねることの大事さをますます感じ始めてきたから。

まだ性格のクセがあって持て余すこともありますが、昔と比べて相当ゆるーくなりました。
これにはヨガの学びが深く深く関わっていて、そのお話も追い追いしていきたいと思ってます。

昔「早く大人になりたい」とずっと鬱屈していたのは、きっと、自分を持て余して、どうやって自分と付き合っていけばいいかやり方がわからなかったからなのかな、と思います。

昔はほんとにほんとに苦しかった。
自分で自分をがんじがらめに縛り付けて動けなくなっていました。

でも、苦しかったけど、それでよかったんだなあと思います。
その苦しみをなんとかしたくて、いろいろ迷い道した結果ヨガにたどり着きました。
ヨガのゴールを学んだとき、ああこれを求めてヨガに導かれたんだな私は、と深く深く納得しました。

いまの自分は大人でもあるし、子どもの部分もあるし、なにより自分にとても満足しています。
改善したいところもたくさんありつつ、その点ともうまく付き合えています。
満足。
認めて受け容れること。
これ、大事。

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こんなことを考えたきっかけはドラマです。
「逃げ恥」の最終回、石田ゆり子さん演じる百合ちゃんが言ってました。

「自分に呪いをかけないで」

年齢、性別、職業、社会からはいろんな肩書きやカテゴリーを付けられて時には冷たい目線を向けられることもあります。
それが呪いになる。
そしてその呪いは、自分自身の中にもあると思う。
自分でかけた呪いに縛られて苦しんでもがいていた自分を思い出したのか、私はいたく百合ちゃんのセリフに心打たれました。
気持ちがほどけました。

「百合ちゃんみたいな大人になりたい!」という声がたくさん挙がっているようです。
石田ゆり子さんが演じていたからこその説得力があって、働く女性としてとても素敵でしたよね。

社会のしがらみを、コメディータッチで問題提起して自分たちで答えを見つけていった愛おしき登場人物たち。
自分から逃げずに、相手から逃げずに向き合っていた姿がとても素敵だった。

大人でも子どもでもいい。
自分から逃げずに、でも時には逃げつつ、呪いに縛られずにフリーに生きていこう。
そんな風に女性たちが、自分を受け容れて、居心地良くいられますように。

みなさん、素敵なクリスマスを!

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